【症状】
42才女性が疲労による首の痛みを患い来院されました。仕事が忙しく、疲れてくると決まって左肩がこり、そのまま首にまで痛みが伸びて来ます。左首の付け根が辛く、上を向けません。あまりの辛さにマッサージへ連日行きましたが、効果は出ませんでした。
【治療】
姿勢検査では左肩甲骨の上方変位、左菱形筋や僧帽筋の短縮が見られた。胸椎の弯曲は減少しておりスプリングの低下、ストレートネックも存在する。
治療では左背部を中心にグラストン療法を行い、肩甲間部にスラストを加える。今もメンテナンスを行なっているが治療開始から3ヶ月後には、疲労による症状の誘発はほとんど確認されない。
【解説】
今回は左肩甲骨を中心とした背骨の関節の歪みが原因となり、症状が生じていました。筋肉の疲労は休息や適度な運動で回復しますが、関節にまで障害が及ぶと簡単に解決には至らず、解消されない痛みが続く様になります。関節に障害が生じた時は、それだけ身体の深部にまで歪みが到達した証拠でもあり、その蓄積は大きな疾患を招く事にもつながります。