【症状】
北小金在住の40代女性が顎のだるさと口の開けづらさを訴え、来院されました。歯医者では顎関節症と言われ、3ヶ月ほどマウスピースを使用していますが大きな変化はありません。何年か前からこの症状は繰り返しますが、最近は口の開けづらさが極端に悪化しています。
【治療】
左咬筋には癒着が見られ、開口時に左関節突起の前方への運動が遅れている。上部頚椎の機能障害、後頭下筋群の癒着も見られ、筋膜を伝い側頭筋まで緊張は伸びる。
治療では左顎関節の長軸方向へのモビリゼーション、咬筋と側頭筋へグラストンテクニック、上部頚椎へのアジャストメントを中心に行う。2回目には痛みは8割の改善を見せ、口の開けづらさもほとんど感じないとの事。
【解説】
顎関節症は多くの場合、顎だけでは無く首の歪みも含むケースが多いです。噛み合わせが原因となる場合はマウスピースで改善しますが、そのような症例はむしろ少数です。慢性化した顎関節症の改善には、首から背中も含めた適切な評価が必要になります。