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施術例

足底筋膜炎を伴う膝痛

2025.08.03 カテゴリー:膝の痛み 

 

松戸在住の30代女性が、歩行によって生じる左右膝内側の痛みを訴えて来院されました。、長時間歩き続けると徐々に膝の痛みが強まり、帰宅する頃にはかなり辛い状態になるそうです。特に膝の内側に鋭い違和感が走ることが多く、近所の買い物や通勤時にも支障をきたし始めていました。また両足とも冷えが強く、足裏の筋肉がよくつって夜中に目が覚めてしまうこともあるとのことでした。最近では朝起きて最初の一歩を踏み出した際に、足の裏が強く痛むことが増えてきており、典型的な足底筋膜炎の症状が出始めていることが疑われました。高さには気を付けていますが、日常的にヒールを履く機会が多いそうです。

 

カイロプラクティック検査

検査を行ったところ、左右膝内側の鵞足(がそく)と呼ばれる部位の周囲筋群には強い癒着が生じており、膝関節の動きも後方への可動制限が認められた。関節の弾力性が失われ、スムーズに伸び縮みができない状態。さらに足元を確認すると、ヒールをよく履いている影響で足底アーチの機能が低下し、足底筋膜炎を併発していることも確認。土踏まずが十分に機能していないため、歩行や立位の際の衝撃吸収がうまくいかず、その負担がダイレクトに膝に伝わり、結果として慢性的な膝の痛みへとつながっていた事が疑える。

 

カイロプラクティック治療

治療では、まず膝だけに注目するのではなく、足底アーチの機能を同時に改善していくことを重視。膝の内側の鵞足周囲筋の癒着に対しては、膝窩(膝の裏側)からアプローチし、緊張を和らげるようにグラストンテクニックを用いる。これはステンレス製の特殊な器具を使い、筋膜の深部に生じた癒着を剥がす方法で、通常のマッサージでは届かない深い組織の緊張を改善させます。さらに、膝関節や足根骨にはモビリゼーションと呼ばれる関節矯正を行い、関節の滑らかな可動性を取り戻すようにアプローチ。これらの施術を組み合わせることで、膝の痛みだけでなく足底の機能不全にまでに及ぶ効果を期待できる。

 

経過

3回目の施術後には歩行時の膝の痛みが軽減し、5回目以降には朝起きて最初に足をついた時の足底の激しい痛みも和らぎます。10回目の来院時には長時間歩いても膝内側に痛みが出なくなり、冷えの強かった両足も以前に比べて温かさを感じるようになったとの事です。その結果、夜間に目が覚めることもなくなったとの報告を受けました。

 

解説

今回のケースは、ヒールを頻繁に履く生活習慣が背景にあります。ヒールを履くと足首が常に底屈位(つま先立ちの状態)に固定され、足底筋膜が過剰に緊張します。その状態が長く続くことで、土踏まずのアーチ機能が崩れ、結果的に足底筋膜炎を引き起こしてしまうのです。そして衝撃吸収が不十分になった歩行では、その負担がダイレクトに膝へ伝わり、膝関節の内側に強いストレスが加わりやすくなります。女性の膝痛や足裏の痛みの原因として、高さを気を付けていてもヒールの影響は非常に大きいのです。

一度このような障害を抱えると、単にヒールを履くのをやめるだけでは改善が難しいのも現実です。なぜなら、筋膜や関節に既に強い癒着や機能障害が生じているため、自然に回復することはほとんどありません。そのため、今回のようにグラストンテクニックによる筋膜リリースと、膝関節や足底アーチを含めた全体的なカイロプラクティックケアが必要となります。特に慢性化した足底筋膜炎や膝の痛みには、部分的な施術だけでなく、足元から骨盤、背骨に至るまで全身を整える包括的なアプローチが求められます。またこの様なアプローチは冷えの改善にもつながり、結果として足回りだけでなく全身的な健康へつながります。慢性的な膝の痛みや足底筋膜炎でお悩みの方は、早期に全身を対象とした専門的な施術を受けることをおすすめします。

 

担当カイロプラクター:鷲見光一

カイロプラクター 鷲見 光一応用理学士(医科学)
カイロプラクティック理学士
グラストンテクニック®GTクリニシャン
日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員

都内カイロプラクティック院にて副院長を務めた後、2017年に独立。国際基準のカイロプラクティックだけでなくグラストンテクニックのライセンスを取得し、物理療法を駆使した施術法を確立。臨床歴20年以上のオーストラリア政府公認カイロプラクター。

 

監修者:鷲見弘

取得国家資格/鍼灸師、柔道整復師(接骨)、あん摩マッサージ指圧師
慶応大学卒業後、人体や自然界への探求心によりカイロプラクティックの道へ進む。ユニバーサル・カイロプラクティック・カレッジ、 中央医療学園鍼灸学科を首席として卒業後、JSK鍼灸カイロプラクティックを運営。音楽家の腱鞘炎等の演奏障害を得意分野とし、多くの著名ピアニストの治療を担当。

プロフィール詳細

WHO 国際基準のカイロプラクティック
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