側弯症
2017.09.07 カテゴリー:背中の痛み

脊柱を前後方向で見た時、通常はほとんど真っ直ぐですが、何かしらの原因で曲がりや捻れが生じた病態を側弯症と言います。側弯症は女子に多く有病率は思春期の2〜3%。先天的に患っている方もおりますが、8割は突発性側弯症に分類されます。弯曲の形は胸椎上部では右凸、下部では左凸が一般的であり、肩やウエストの高さの相違を特徴とします。脊柱は曲がっているため重力に対抗する力は弱く、慢性的な肩こりや腰痛に悩む方が多いです。
小学校の検診で側弯症
「子供の頃に学校の検診で側弯症と言われた」、当院でもこの様な訴えを持たれた患者さんは多数おります。早期発見が重要な疾患であるため、昭和53年に学校保健法で検診が義務付けられました。側弯症と診断を受けても、そのほとんどが気に留める必要の無い軽度なものですが、稀に重症の方もおります。側弯症は思春期の身長が伸びる時期に悪化する病気であり、発症が早いほど病状は進行します。また成長が止まれば側弯症の進行も止まりますが、側弯の角度が大きいと成長が止まった後も重力により曲がり角が強くなる傾向があります。側弯症の悪化は、顕著な体型の変化や慢性的な症状だけでなく肺の損傷や変形等、臓器へ影響を及ぼす事があります。
診断基準となるコブ角
神経症状や内臓圧迫が強い場合は、外科的処置が必要になります。一般的にはコルセットを使用し進行を抑えますが、時には脊柱を固定する手術が必要になります。コブ角と呼ばれる側弯症の角度の計測法がありますが10度を超えたものが診断基準、25度を超えたものがコルセット療法、45〜50度を超えたものが手術対象と認識されています。
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