筋筋膜痛症候群、難しい名前ですが簡単に言えば「筋肉のコリ」です。筋肉にシコリが形成され、押すと痛みます。この圧痛点はトリガーポイントとも呼ばれ、筋筋膜痛症候群とトリガーポイントは同じ障害です。
神経のしびれと混乱を招く関連痛
単なる筋肉のコリですが様々な疾患と混在されやすく、明確な鑑別が重要になります。ケネディ大統領も筋筋膜痛症候群を椎間板ヘルニアと誤診され、腰の手術を行い病状が更に悪化したのは有名な話です。筋筋膜痛症候群で形成された圧痛点を刺激すると手や足に「関連痛という鈍い痛み」を走らせる事があり、これがヘルニアや狭窄症による「神経からのしびれ」と間違われる傾向があります。一般的な肩こり腰痛の8割以上、レントゲンやMRIに写らない手足のしびれのほとんどが筋筋膜痛症候群と言われており、罹患率が高いにも関わらず認知度は低い、これが誤診を招きやすい要因となっています。
誤診されやすい疾患
・頚椎症、頚肩腕症候群
・椎間板症、椎間板ヘルニア
・腰椎すべり症、分離症
・緊張性頭痛、片頭痛
・変形性膝関節症、半月板損傷
・変形性股関節症
・テニス肘、ゴルフ肘
・四十肩、五十肩
・腱鞘炎
・顎関節症
筋筋膜痛症候群の原因
人間は二足歩行をすることにより手を自由に使い、知能を発達させたのは有名な話です。しかしこれは、脊柱に対して圧迫をかけることになり、ボーリングの球ほどの重さがある頭部を支える必要性が生まれました。そのため背骨周りの筋肉は常にコリやすくなり、これに不良姿勢、睡眠不足など、ストレス要因が加わった状態が続くと、筋筋膜痛症候群は悪化します。
またスポーツ障害による肉離れや寝違えの慢性化など、その後遺症として筋筋膜痛症候群へ進む場合も多いです。近年は筋筋膜痛症候群により生じるトリガーポイントには、ほとんどのケースで筋膜の癒着が発生していると報告され、筋膜リリース療法も盛んに行われる時代になりました。
筋筋膜痛症候群の症状、特徴
・筋肉に団子のようなシコリがある
・シコリを押すと痛み、手足に鈍さが広がる事もある
・首や体を倒すと逆側の筋が張り、動きの制限を感じる
・入浴、睡眠、マッサージで楽になる
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