【症状】
柏在住の40代女性が右手首の痛みを訴え、来院されました。この痛みは数ヶ月続いており、最近はデスクワークでマウスを使うのも辛いです。病院では腱鞘炎と診断を受け、サポーターを付けたり湿布を貼ったりしているが大きな変わりはありません。
【治療】
手根骨の月状骨は前方変位を起こし、長掌筋や橈側手根屈筋の腱には癒着が生じている。腱鞘炎の整形外科テストは陽性であり、手関節後外方には炎症反応が見られた。
治療では月状骨へのモビリゼーション、手関節前面の筋群や腱付着部へグラストンテクニックを行う。初回の治療で痛みは6〜7割改善し、1ヶ月半で仕事中も気にならない状態まで回復。
【解説】
今回の腱鞘炎は手根骨の歪みにより、腱鞘炎になっていました。この様な障害は湿布やサポーターで回復するものでは無く、歪みによる関節の固まりや腱の癒着改善が回復には必要になります。この様になかなか改善しない腱鞘炎には、思わぬ歪みが隠されていることが多いです。