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施術例

バレエのつま先立ち、ルルべによるふくらはぎの痛み

2025.06.13 カテゴリー:足の痛み 

柏市在住の30代女性が、バレエのレッスン中に発生した左ふくらはぎの痛みを主訴として来院されました。きっかけは、バレエの基本動作であるつま先立ち「ルルベ」を行った際、ふくらはぎに急な張りと痛みを感じ、その後徐々に歩行や動作時にも違和感が残るようになったとのことです。発症直後は軽い筋肉痛程度と思い、そのまま練習を続けましたが、翌日以降は痛みが増し、つま先立ちやジャンプの動作が困難になったため病院を受診。診断は「腓腹筋の肉離れ」で、安静と湿布、経過観察を指示されました。
しかし、来月にはバレエの発表会を控えており、何とか本番に間に合わせたいとの強い希望があります。自己流でストレッチやマッサージを試みると、一時的に軽くなる感覚はあるものの、翌朝には痛みが再び増悪する状態を繰り返していました。本人も「やれば良くなると思っていたが、逆に悪化しているかもしれない」と不安を抱えております。

【カイロプラクティック検査】

視診および触診では、左腓腹筋の内側頭を中心に腫脹が強く、圧痛も顕著でした。特にアキレス腱と腓腹筋の境界部で筋膜の癒着が見られ、局所の滑走性が低下。足関節の可動域検査では後方への長軸制限(関節の遊びが減少して狭くなった状態)が確認され、つま先立ちや蹴り出し動作で制限感が出る原因となっていました。

さらに足底筋膜にも拘縮があり、足底筋群は疲労による過緊張状態。これらはふくらはぎの筋肉と連動して働くため、腓腹筋の回復を妨げる要因となる。バレエ特有のつま先重心姿勢や繰り返しのジャンプ動作は、足関節・足底・ふくらはぎ全体に連鎖的なストレスをかけるため、局所治療だけでは不十分なケースが多いことも評価の段階で考慮されました。

【治療内容】

治療では、アキレス腱移行部に対しグラストンテクニックを行い、癒着を解除して筋膜の滑走性を改善しました。次に、足底腱膜に対しても同様のテクニックを加え、足底筋群の柔軟性と足部アーチ機能を回復させました。これにより、ふくらはぎ全体の動きがスムーズになり、つま先立ち時の負荷が分散されやすくなります。

さらに、足関節の後方長軸制限に対してはモビリゼーション(関節音を伴わない矯正)を行い、関節包や靱帯の柔軟性を高める。施術は炎症部位への過度な刺激を避け、体幹のバランスも整えながら回復期に合わせて段階的に進行。

経過としては、治療開始から1週間で日常生活動作の痛みが軽減し、2週間経過時には痛みは約8割改善。トゥーシューズを履いての練習再開時には多少の違和感は残ったものの、本番では全演目を問題なく踊り切ることができました。

【解説】

今回のケースは、適切なカイロプラクティック療法とグラストンテクニックによる筋膜リリースを組み合わせることで、肉離れの回復を早め、短期間で舞台復帰を可能にした症例と言えます。スポーツによる急性損傷であっても、患部だけに注目せず、その動きを支える周囲の関節や筋膜、さらには全身の運動連鎖まで視野に入れた治療が重要です。特に舞踊やバレエのように繊細な動きと高い柔軟性・筋力を要求される競技では、わずかな機能低下が大きなパフォーマンス低下につながるため、包括的な評価と処置が必要です。

また当症例は典型的なスポーツ障害である腓腹筋肉離れでとも言えますが、単に患部を安静にするだけでは十分な回復が得られない場合がほとんどです。肉離れは筋繊維の微細断裂によって発生し、その修復過程で瘢痕組織や筋膜癒着が形成されます。これらは筋肉の伸縮を妨げ、再負傷のリスクを高めるため、適切なリハビリと機能改善が必要となり一般的なストレッチでは対処できるものではありません。

安静やストレッチは一見有効に思えますが、炎症が残っている段階で強い伸張刺激を加えると損傷部位を再び傷つけ、回復を遅らせる危険があります。今回の患者様も、自己流のストレッチ後に翌朝痛みが増していたのは、まさにこの悪循環が起きていた可能性が高いと考えられます。

 

担当カイロプラクター:鷲見光一

カイロプラクター 鷲見 光一応用理学士(医科学)
カイロプラクティック理学士
グラストンテクニック®GTクリニシャン
日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員

都内カイロプラクティック院にて副院長を務めた後、2017年に独立。国際基準のカイロプラクティックだけでなくグラストンテクニックのライセンスを取得し、物理療法を駆使した施術法を確立。臨床歴20年以上のオーストラリア政府公認カイロプラクター。

 

監修者:鷲見弘

取得国家資格/鍼灸師、柔道整復師(接骨)、あん摩マッサージ指圧師
慶応大学卒業後、人体や自然界への探求心によりカイロプラクティックの道へ進む。ユニバーサル・カイロプラクティック・カレッジ、 中央医療学園鍼灸学科を首席として卒業後、JSK鍼灸カイロプラクティックを運営。音楽家の腱鞘炎等の演奏障害を得意分野とし、多くの著名ピアニストの治療を担当。

プロフィール詳細

WHO 国際基準のカイロプラクティック
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