松戸在住の40代男性が左右骨盤から臀部の筋肉痛を訴え、来院されました。この痛みは半年前から続きますが、何年も前から良かったり悪かったりを繰り返しています。数年前にスキーで転倒したことをきっかけに腰を悪くしましたが、病院へ行ったところ骨に異常は無いと言われています。その後、リハビリや勧められたストレッチなど行ったこともありますが、状態に大きな変化はありません。本人はスキーで転倒した際に骨盤が歪んでしまったのではないかと、心配しております。
【治療】
左右骨盤外側の筋群の癒着は強く、腰を前に倒すと腸骨稜に張りが生じる。胸腰部のスプリングは減少し、腰部屈曲時の可動性も少ない。胸腰部の機能異常が腰部筋群の癒着を引き起こしていると判断出来た。
治療では腸骨上端筋群へグラストンテクニック胸腰部機能異常への脊柱矯正を中心に進める。3回の治療で痛みは8割改善。2週に1回の治療に移行しているが、経過良好。
【解説】
今回のケースは度重なる腰痛により、筋肉が緊張を繰り返し、結果として骨盤に張り付いたような状態でした。ご本人が気にされていた骨盤の歪み自体はそれほど強くありませんが、中小殿筋(骨盤外側の筋肉)や大腿筋膜張筋(大腿外側の筋肉)の癒着は非常に強かったと言えます。この患者様は体格も大きく、病状がここまで進むと単なるストレッチでは改善しません。身体の奥まで力の届くグラストンテクニックは筋肉の癒着、言わば頑固なコリにも有効であり、カイロプラクティックの矯正を同時に加えると画期的な変化が表れます。