【状態】
30代男性がデスクワーク中に感じる左骨盤の痛みを訴え、南柏から来られました。いつからか慢性的に痛む様になりましたが、少しづつ悪くなっている感じがするそうです。骨盤の矯正を受けたこともありますが、数日は良くても元に戻ってしまいます。座り方を直したりもしましたが、悪い時は通勤で電車に座った時から痛みを感じます。
【治療】
左腸骨稜から仙腸関節には筋膜の癒着が見られ、仙腸関節と第一腰椎に機能障害が存在。座った状態で身体を右に曲げると、左腸骨に鈍痛が生じる。
治療では腸骨稜の筋膜の癒着にグラストンテクニック、仙腸関節から腰椎へスラスト調整を行う。5週後には、ほとんど痛みを感じなくなるまで回復した。
【解説】
今回の症例はお尻の筋肉と背中の筋肉の接合部である骨盤の上端に筋膜の癒着が生まれ、腰痛へつながっていました。この障害は一般的な腰痛でもよく見られる病変であり、単に骨盤の矯正だけでなくグラストンテクニックを併用することが早期改善につながります。骨盤矯正は関節の動きを良くする効果はありますが、強い筋膜の癒着に変化は現れません。