【症状】
松戸在住の48才女性が頚椎ヘルニアによる左腕の痛みを訴えます。この症状は3ヶ月ほど前から悪化しており、MRI検査でも第六頚椎のヘルニアが確認されています。今から5年程前に車の事故で首を痛めており、その頃から腕の痛みはたまに生じていました。
【治療】
神経学的検査で顕著な異常は見られないが、左手の握力に若干の低下が存在する。頚椎伸展で左上腕外側に痛み、頚板状筋、上部僧帽筋、菱形筋には癒着も確認された。
治療では左頚胸部の筋群にグラストンテクニック、胸部に対するスラスト調整、頚椎への律動操作を中心に進める。治療当初は反応も出にくかったが、回数を重ねるうちに軽快。3ヶ月後には首を動かしても、腕の痛みは生じなくなった。
【解説】
今回は頚椎ヘルニアの箇所に軽い炎症が生じ、腕の痛みにつながったと思われます。ヘルニアは炎症が無ければそれほど症状の悪化は無く、自分自身がヘルニアである事に気付かない方もおられます。しかし一度炎症が生じると首から腕にかけて痛み出し、また治療においても炎症の存在を考慮しながら使うテクニックを選択しなくてはなりません。