【症状】
35才男性が寝違えにより、首が動かなくなりました。3週間前に寝違えを起こし、右首の痛みと右への向きにくさがありましたが、放っておいたら1週間前に再び寝違えを繰り返してしまいました。首の動きは極端に悪くなり、痛みで日常生活をまともに送れません。
【治療】
肩甲挙筋を中心とし、後頚筋群の緊張は左右ともに強い。右の板状筋にはスパズムが生じ、第1頚椎には機能障害が見られる。
施療では胸椎から頚椎にかけてグラストンテクニック、肩甲骨への律動操作、第1頚椎へのアジャストメントを行う。5回の治療で首の可動域は8割回復。1ヶ月後には頚椎の痛みは感じなくなった。
【解説】
今回の患者さんは寝違えを繰り返したことにより、筋肉のこわばりが抜けなくなっていました。この様な状態になると首を動かせないことにより更に筋肉は固まり、関節や神経にダメージが加わるケースも見受けられます。首は身体の急所でもあるため、ちょっとした寝違えだからと軽視するのは危険です。