インピンジメント症候群
2017.09.20 カテゴリー:肩の痛み
インピンジメントとはぶつかる、衝突するという意味であり、インピンジメント症候群は肩関節の動きに引っかかり等が生まれ、現れる疼痛の総称です。そのため「腕を上げたり回したりすると肩が引っかかって痛い=インピンジメント症候群」であり、腱板炎、棘上筋腱炎、滑液包炎もインピンジメント症候群になります。何がどのように衝突するかは様々であり、インピンジメント症候群と名前は一つでも状態は多岐に渡ります。
・肩峰下インピンジメント
・鳥口下インピンジメント
・前上方インピンジメント
・後上方インピンジメント
インピンジメント症候群は受傷する部位により、上記の4種類に分けられます。肩峰下と鳥口下は肩関節の外で生じるインピンジメント障害、前上方と後上方は肩関節の内方で生じるインピンジメント障害になります。
①肩峰下インピンジメント
肩の端にある出っ張り、肩峰に下で生じるインピンジメントを指します。腕を上げた時に痛むのを特徴とし、棘上筋腱炎、肩峰下滑液包炎が代表的疾患です。
②鳥口下インピンジメント
野球の投球等でボールを投げ切った時、フォロースルー期に生じやすい障害です。肩関節の前下方で挟み込みが生じ、肩甲下筋や鳥口下滑液包の挟み込みにより、症状が現れます。
③前上方インピンジメント
肩関節の前側の挟み込みにより生じる障害であり、肩甲下筋や上腕二頭筋腱長頭が圧迫を受けます。
④後上方インピンジメント
投球で振りかぶってから投げる動作へ切り替わる時に、生じやすいインピンジメント障害であり、棘上筋や棘下筋が挟み込まれます。肩関節の後方が圧迫を受け、ルーズショルダーを併発するケースもあります。
インピンジメント症候群の原因
インピンジメント症候群の原因は、スポーツ障害も含めると数え切れません。その中でも大きく分けると肩関節の形の構造的な問題、肩関節の働きの機能的な問題に分類されます。構造的な問題では変形性関節症・骨棘・靭帯の肥厚等で挟み込みが生じ、機能的問題では筋肉や周囲肩甲骨の動きの低下を伴い肩関節の内腔で衝突が生じます。構造的な障害は40代以降に生じやすく、四十肩五十肩の発症と重なる傾向があります。
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