【症状】
松戸に在住の38歳の男性が左肩の痛みを訴え来院されました。一昨日からこの痛みは始まり、特に思い当たる原因はありません。強いて言えば先々週に久しぶりに腕立て伏せを行い、先週にも行いました。しかし、その時は特に肩は痛まず、強い筋肉痛を感じる程度でした。着替えなどで腕を上げるのが一番辛いです。
【治療】
触診では三角筋中部線維の緊張が確認され、肩関節の間は狭くなっている。肩関節外転90度で肩峰から上腕に痛み、伸展でも20度で同じ場所に疼痛が生じる。胸椎の後弯は増強しており、第6胸椎に制限が確認出来る。
治療では三角筋へのグラストンテクニック、肩関節のモビリゼーション、胸椎後弯改善のためのアジャストメントを行う。初回時に大きな変化は無かったが、少しづつ状態は改善。2ヶ月後には可動域も完全に回復。
【解説】
今回の障害は本人は四十肩と言っていましたが、実際は腕立て伏せを行なった事による肩関節の損傷であったと思われます。久しぶりに腕立て伏せを行なった事で肩関節には大きな負担がかかり、猫背の存在も悪影響を及ぼしていました。例え腕立ての時に痛まなくても、時間経過と伴に炎症が悪化する事は多々あります。このような肩の障害は回復に時間のかかる傾向がありますが、今回は発症してすぐに来院されたため、比較的良い改善を見せる症例となりました。