松戸在住の40代女性が右背中から骨盤にかけての痛みを訴え、来院されました。慢性的に続く症状であり、以前は整体やカイロプラクティックも行き骨盤矯正も受けましたが根本的な回復は見られません。デスクワークがほとんどで、姿勢も悪く足の長さの違いが原因かもしれないと本人は言っています。
【治療】
右骨盤外側の筋群、主に股関節外側の中殿筋や大腿筋膜張筋には癒着が見られ、そこを中心とし右背部起立筋(背骨の横を縦方向に伸びる筋肉)に緊張が生じている。デスクワークの影響か猫背も確認され、その代償的作用か反り腰も強い。
治療では腸骨上端(骨盤の上部、ウェストラインの下部)の筋群の癒着にグラストンテクニックを加え、胸腰部(背中から腰の移行部)へ脊柱矯正を行なった。治療後2〜3日は腰回りはだるかったが、それからは軽くなり仕事中の調子も良い。
【解説】
今回は骨盤の上部に形成された筋膜の癒着がが原因となる症例でした。この障害が強くなると通常のカイロプラクティック矯正だけでは回復向かいにくく、グラストンテクニックで筋膜の癒着を改善させなくてはなりません。整体やカイロプラクティックで矯正を受けたにも関わらず回復しない腰痛をお持ちの方は、単なる骨盤の歪みではなく慢性化により筋肉の緊張が癒着まで進行し、歪をより強化なものにしている事が疑えます。