【症状】
松戸に在住の44才女性が左肩の痛みを訴えています。6日前に床で寝てしまい、朝起きたら左肩が痛み、腕を上げにくくなっていました。目を覚ました時は左向きで寝ていたそうです。以前から四十肩の様な症状はありましたが、ここまで強く痛んだことはありません。腕を動かさなくてもうずく様な痛みが生じ、特に朝は肩が固まってしまっています。
【治療】
左三角筋中部線維、棘上筋には癒着が生じ肩関節の外転は90度程。外転時には肩峰の外側下部に鈍痛が生じる。左上腕骨は上前方へ変位。
治療では三角筋と棘上筋へのグラストンテクニック、肩関節への緩和操作、胸椎へのアジャストメントを中心に進める。3ヶ月後には可動域も朝のこわばりも回復。
【解説】
今回の症例は固い床で横向きに寝た事により、四十肩が悪化していました。痛めた左肩を下にして長時間寝てしまった可能性は高く、肩関節の圧迫は過剰に強まっていました。回復には3ヶ月かかりましたが四十肩としては早く、通常は半年以上痛みが続いてもおかしくありません。四十肩・五十肩の早期回復には関節のこわばりが進行する前に関節を広げ、筋肉の癒着をはがす必要があります。