【症状】
松戸に在住の45才男性が左肘から先のだるさとしびれを訴えて来院されました。4ヶ月前からデスクワークや車の運転中に左肘から先のだるさを感じており、ゴルフの練習をすると似た様な場所にしびれが生じます。症状が出始めた頃は放っておけば治りましたが最近は頻度が上がり、症状が続く日もあります。
【検査・治療・経過】
頚椎の神経学的検査で異常は見つからないが、左手関節の伸筋群は筋力低下を起こし、肘関節外側上顆には筋硬結と圧痛が存在。左橈骨頭は前方変異を起こし、手関節には長軸制限が見られた。
治療では橈側手根伸筋へグラストン治療、橈尺関節と手関節へのモビリゼーションを中心に進める。ゴルフは3週間後から再開。だるさは多少感じたが、しびれの再発は見られない。
【解説】
今回の症例はゴルフにより肘の関節に異常が生まれ、橈骨神経に圧迫が生じていました。橈骨神経は肘の外側を筋肉の走行と伴い、手に向かい伸びていきます。そのため肘の筋肉の異常は時折、神経圧迫を招く事があり、頚椎ヘルニアとの鑑別が必要になります。