【症状】
柏に在住の48才女性が肩こりと頭痛を訴え、来院されました。最近1ヶ月歯医者に通っており、それから状況は悪化しています。口を開けて上を向くのが辛く、後頭部のつまり感から肩もこわばり、何日か経過しても症状は続いてしまいます。
【治療】
可動域検査では屈曲時に肩に張り、伸展時は後頭部に痛みが生じる。肩甲骨の間から後頭部には筋肉の癒着が生じ、第一頚椎には機能障害が存在。
治療では物理療法で頚部の緊張を緩め、グラストン治療で筋膜の癒着を改善。その後、第一頚椎へ矯正を加える。少し歯医者は休んだが、3週後には歯の治療も再開。
【解説】
今回の症例は長時間上を向くことにより、首の最上部である第一頚椎への圧迫が強まり、症状が誘発されていました。歯医者や美容院の洗髪で上を向く行為は、頚部の関節に歪みがあると痛みを生じる場合があります。健康のためには、上を向くのを避けるのでは無く、上を向いても大丈夫な様に頚椎の歪みを整える事が重要です。